兵庫県西宮市の球団事務所で藤浪晋太郎投手が、今季チーム大トリでの契約更改に臨みました。
4年目の今季は26試合に登板して7勝11敗 防御率3.25。プロ初のダウン提示にも「単純に去年から見ると成績が全体的に落ちてるので、その辺りの評価と、ただイニングは投げてくれたんで」との話に納得してのサインとなりました。
「迷いながら色々試して色々考えながらやったシーズン」を振り返って、「それが上手く行かなかったりとか嵌らなかったりとか、そういう事もあったし、逆にイイ発見もあった年だった」と話します。「考えすぎて色々やり過ぎたかな?と・・もっとシンプルに考えるべきだったのかな?と思う」。
師走は東京都内でダルビッシュ・大谷ら錚々たるメンバーと自主トレを行った実り多き月でした。超一流の選手と共に汗を流すと言う得難い貴重な体験から何を学んだか?は計り知れません。「全てですね。トレーニングも技術もコンディショニングの話もそうだし、ホント色々な事が勉強になった。たくさん試したい事。引き出し・知識をいっぱい頂いた積もりなので来季に生かせるようにやって行きたい」。
来季はWBC出場の可能性がある事から例年よりも早めの本格投球開始となる見込みですが、2勤1休以上のペースで取り組むウエイトトレーニングに技術練習も加わって まさに充実のオフです。「せっかくトレーニングして、しんどい事をしてるんで、身になる為には栄養・休養というのは大事だし、努力を無駄にしない為にも」適切なサプリメントを摂る事の必要性を痛感したと言います。プロ意識と言う意味でも、以前より格段に成長している事は間違いありません。
「(こだわりたい)数字はやっぱりイニングですね。200近く、200以上投げるというのが目標。(今季169回だった投球イニング数を)最低でも180以上」と明確な数値目標を掲げました。「完投は多い方が良いけど(DH制のパ・リーグと違って展開次第で投手に代打が送られたりする)セ・リーグなので。完投どうこうと言うより7〜8回しっかり投げられるようになれば、と思っている」。
選手会の役も加わり 若きチームリーダーの1人として自覚を持って行動する事も、必ず本人にとってプラスの要因になると大いに期待されるところです。今季の不本意な成績が負けじ魂に火を点けた藤浪。「(来年の契約更改では)もう文句のつけようがない位ポンと上げてもらえる」程の飛躍を心に強く誓っていました。